ブックメーカーを投資に変えるアービトラージ

儲け

一般的に賭け事は胴元側が勝つ仕組みとなっていて、参加者は負けるようにできています。これは当たり前のことであり、胴元側はビジネスとしてゲームの場を提供しているので、ゲーム自体が胴元側に有利にできていて負けないようになっているためです。そのため、賭け事で勝つのは不可能とされているのですが、ブックメーカーではその不可能を可能にして賭け事を投資にすることができるのです。

その方法がアービトラージと呼ばれるものなのですが、これは2つの商品の価格差を利用して利益を出す取引のことを指します。例えば日本では水がただに近い金額ですが、砂漠に行けば水は貴重品となり高値がつきます。コストは一切度外視するとして、日本から砂漠に水を持っていって売りさばけば価格差の分だけ儲かるということになります。ブックメーカーでもこれを利用することができ、ブックメーカーでは業者ごとに自由にオッズを提示して賭けを提供していますから時に利益が発生する組み合わせが生まれることも少なくありません。同じサッカーの試合があるとして、ある業者ではホームチームに2.2倍のオッズをつけていたとします。

別の試合ではビジターチームに2.1倍のオッズをつけていたとした場合、それぞれのブックメーカーを利用してホームチームとビジターチームに賭けておけば、必ず利益が発生するということになるのです。引き分けを考慮しないとすれば、必ずどちらかのチームが勝つことになります。どちらのチームもオッズが2倍以上あれば両方のチームに賭ければ損はせず、2倍を超えてくるほどに利益が発生するというわけです。理屈としては必勝法ではあるのですが、オッズは刻一刻と変わっていくため利益が発生するタイミングはそれほど多いものではないにしても、勝率の高い方法であるのは間違いありません。

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